東京から長野への移住。豊かな自然と広い家に憧れてスタートした物件探しでしたが、実際に動いてみると、東京での家探しの感覚とは「勝手が違うな」と感じるポイントがたくさんありました。
今回は、私が長野で「戸建て3LDK」の賃貸を探した実体験をもとに、内見時にチェックすべきポイントをまとめます。
1. 「駅近」物件は限られる

東京に住み慣れていると、完全な山奥での田舎暮らしに憧れているわけでなければ、「できれば駅近がいい」と思う方も多いでしょう。私も最初はそう思っていましたが、長野でもやはり、新幹線が止まるような主要駅の近くは家賃が高く、物件数も限られます。
もちろん、毎日通勤で電車を使うようならできれば駅近に住みたい所ですが、予算内で選択肢を広げるなら「駅徒歩圏内」という条件は少し緩めるのが正解かもしれません。「自転車で行けるくらいの距離」まで範囲を広げると、ぐっと候補が見つかりやすくなりました。
2. プロパンガスか都市ガスか

東京では都市ガスが一般的ですが、長野の戸建て賃貸では「プロパンガス」の物件が非常に多いです。
一般的にプロパンガスは、都市ガスに比べて料金が高めです。冬場にお湯をたっぷり使ったり、ガスファンヒーターをメイン暖房にしたりすると、冬のガス代が東京時代の数倍に跳ね上がることも。
もし候補の中に「都市ガス」の物件があれば、それはかなりのラッキー物件です。毎月の固定費を確実に抑えられるため、たとえ家賃が数千円高くても、結果的に都市ガス物件の方が安く済むケースが多いです。
3. 窓はできれば二重が良い

東京の賃貸では、窓はシングルサッシが一般的ですが、長野では、可能であれば二重窓(ペアガラスや内窓)の物件を選びたいところです。
二重窓は外気との間に空気の層ができるため、断熱性が高く、暖房代の節約にもつながります。
私は結局、他の条件を優先してシングルサッシの賃貸に決めました。不動産屋さんからは「シングルサッシはかなり寒くなるから覚悟した方がいい」と言われてビビっていましたが、実際に住んでみると、まあ、意外と大丈夫でした。
朝の結露がものすごかったり、窓が凍って開かなかったり、レースカーテンが凍った窓に貼り付いたりと、東京では見慣れない光景も多々ありますが、それも長野の冬の風物詩と割り切っています。
とはいえ、やはり二重窓の方が暖かいのは間違いありません。他の条件が合うなら、二重窓の物件を選ぶのが正解だと思います。
4. エアコンがない賃貸もある

アパートやマンションの場合はエアコン設置済みの賃貸が多いと思いますが、戸建ての場合は事情が違います。
戸建て賃貸は、部屋数が多い分、オーナー側ですべての部屋にエアコンを設置・維持するのが大変なようで、「必要なら自分で付けてね」というスタンスが多い印象です。
私が内見した賃貸はすべて、リビングにのみエアコンがついていて、それ以外の部屋は、エアコンの設置跡はあるものの、本体は付いていないという状態でした。
内見はしませんでしたが、中にはリビングにすらエアコンがついていない、という物件もちらほらありました。
1台設置するだけでも工事費込みで10万円前後は飛んでいくので、戸建を希望している場合は覚悟が必要です。
5. 周辺環境をチェックしよう

これは長野に限った話ではありませんが、住む家の周りの状況は内見時にしっかり見ておくべきです。少しクセの強そうな家が隣にあったり、前面道路に出づらい物件だったりすると、住み始めてから後悔することになりかねません。
また、一概には言えませんが、周囲に賃貸物件やアパートが多い地域は、ご近所付き合いが比較的希薄で、自治会のルールなども緩い傾向にあるように思います。
さらに、長野ならではのポイントとして、近隣に田んぼや農園があるケースも多いです。私自身、現在はリンゴ農園の近くに住んでいますが、時期によっては農薬散布や野焼きがあり、洗濯物への影響が少し気になることもあります。
とはいえ、めちゃくちゃ美味しいリンゴをお裾分けしていただけることもあるのは、この環境ならではの特権です。
まとめ:理想と妥協のバランスを楽しもう
東京での家探しに比べると、長野での戸建て賃貸探しは選択肢自体が少なく、戸惑うことも多いかもしれません。設備面や立地など、すべてが完璧な物件に出会うのは難しいのが現実です。
しかし、実際に住んでみると、たとえば、シングルサッシであっても「なんとかなる」ものですし、不便さ以上に信州ならではの豊かな暮らしが待っています。
「絶対に譲れない条件」は大切にしつつ、多少の不便は「工夫や長野の風情」として楽しむくらいの余裕を持つことが、理想の移住生活への近道かもしれません。この記事が、これから長野で家探しをされる方の参考になれば嬉しいです。


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